名 前 沖津 修 技術士(化学) |
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概要1 | 沖津氏は、大学院の化学科を修了後、1991年に製薬会社に入社。40歳で化学部門の技術士を取得し、2008年42歳の時に独立した。 現在の事業内容は「コンサルティング・アドバイス」と「独自技術開発」の2つ。特に後者に力を入れており、マーケットイン型、つまり、お客さんが困っている問題を解決する製品を開発するというスタイルを採っているとのこと。一人では開発できないので、自分がハブになって中小企業を繋いで開発をするそうである。これまでの開発実績は、排水処理剤、液状化防止用硬化剤、放射能除染技術などがあるとのことである。 企業の社長さんと対等につきあうには、独立が必要。そして、信用を得ることが大切で、まともな社長は全人格的に信用できない相手をコンサルに採用することはない、というのが実感だそうである。 独立した時に会社員時代の仕事を「棚卸し」したものの、独立後にそれらが直接役立ったわけではなく、独立して使えるスキルは独立してからでないと身につかないとのこと。 独立自営は自分の考え方や個性が商売道具であり、生命線である。独立の際に先輩技術士に事業性などを見てもらい「ダメ出し」を受けた。そのような耳の痛い話は、自分独自の考えなどを研ぎ澄ます上で必要だとのことであった。 |
概要2 | 沖津氏は化学部門の技術士で、独立自営13年目となる。1991年に大学院の理学研究科化学専攻を修了。2008年に42歳で独立開業した。 現在の業務の内容は、 1.技術調査、技術開発、製品化、事業化、販路開拓 2.化学分析、バイオ分析、品質管理、統計解析 3.化学品のコンプライアンス(事故防止、環境対策、法規制、化学物質管理など) 4.その他(商品開発、事業開発) とのこと。 1は、事業のアクセルとなる事項についてコンサルティングをする。 2は、「分析を制するものが化学を制する」という教えにもとづき、化学のベースとなる仕事。 3は、企業の守りの仕事 4は、次の商売の種をつくる活動。 と位置づけているそうである。 開業当初は、中小企業連携による技術と商品の創出と事業化の仕事を目指した。そのなかで技術士事務所はハブ機能を担当する、ということを想定して仕事をしていた。 当時の独自商品として、排水処理剤、グラウド材、熱交換器スケール除去剤、除染剤、ゲル化剤、セラミックの油中分散技術などを手掛けた。 これらの商品開発を中小企業と連携して行っているときに、各企業の現場の作業員に薬傷が多いことに気づいた。これを何とか改善できないか、そんなコンサルができないかと考えた。その延長で、科学技術のマイナス面にどう対処するかを最近考えるようになったとのことである。 これに関連して、化学物質の関係する火災や爆発事故、健康障害の事故の例の紹介があった。これらを何とかするためのコンサルティングも手掛けているそうである。 今後の計画として、技術開発と事業化、サービス開発と事業化、現行事業の継続とメンテナンスなどを考えているとの説明があった。 独立希望者に対しては、 1.事業の基本は、商品・サービスの提供によって適切な対価を得ること 2.同じパフォーマンスなら若い人ほど有利(したがって、早く独立した方が有利) 3.技術士は能力の証というより、コンプライアンスの証 といったアドバイスがあった。 |